証券ファイナンスって皆さんご存知ですか。
別名は証券担保ローンといういわゆる金貸しです。でもこの金融業者ですがお金は貸しません。
え?お金を貸さない金融業者ってどうやって成り立つのですか?
その前になんでお金を貸さないのに証券ファイナンスや証券担保ローンって看板が出ているのですか?
このように疑問点はたくさんありますが1つずつ説明していきます。
そもそも証券ファイナンス、証券担保ローンはバブルがはじけた後、一般投資家の持っている塩漬け株をなんとか利用でいないかということでできた新種の金融業言われています。
商売の流れとしては簡単に説明しますとこうです。ここでは証券ファイナンス、証券担保ローンの元のシステムをビジネスプランAとします。
ビジネスプランA
1、自宅や証券会社に預けてある売るに売れない株券を担保として預かる。
2、株の額面の60%~80%の金額を融資する。
3、融資した金額に対して年利4~5%の金利をとる。
株券を担保にお金を貸し付ける。銀行もやってます。ただバブルがはじけた直後は銀行が株券に対してまったく信用していなかったので多くの銀行などの金融機関は証券担保ローンをやっていませんでした。
そこで出てきた証券ファイナンスという金貸しに株券を預けて安い金利(といいましても銀行から借りるより若干高い金利で)現金を調達してそれを新たな投資商品にまわすという人がたくさんいました。
もともと現金を作るのに四苦八苦していた一般投資家にとってはこの証券ファイナンスたる金貸しは救世主のような存在でした。
貸し金業者は客から預かった株券を一時的に預けておく保管場所が必要だったので証券会社に口座を開きます。何度も証券会社に株券を預けるために証券会社に通うはめになった金貸しは証券会社の営業マンとも仲良くなり時々証券会社に株を勧められては株価を気にして見るようになります。
証券会社から得た話を金貸しは時々自分の客にするようになります。客は最初は金貸しに株の何が分かるのかと話半分で聞き流していたのが次第に金貸しの話に真剣に耳を傾けるようになります。
ある日1人の客が金貸しにこう切り出します。
「金貸しも金を貸すだけじゃなく自分でも株を買ってみたらいいんだよ。そうしたら株がどれだけ魅力的なものかわかるよ。」
金貸しはそこでこう言います。
「私はギャンブルの才能がないから絶対に損しますよ。」
すると客は
「ギャンブルの才能があっても必ず損するよ。」
と言いました。
そこで金貸しは思いました絶対損をすると知っているのになぜこの人は株を買い続けるのだろうか。確かに現在抱えている顧客の9割近くは損をしている人達ばかり、中には破産して逃げてしまった人もいる。お金を貸し付けるというのも貸したお金を回収できたらいいが回収できなかったときは担保の株を売るしか元金の回収方法はない。元金を回収しただけでは意味がない。
株価が下がり続けいている状況でこの証券を担保にお金を貸すというビジネスはリスクがある。
客には長く客でいてほしいが自分が抱えている客は株券担保に作った現金でまた株を買い損をするおろかなギャンブラーだ。
金利を高くするといった選択肢もあったがそれだと顧客獲得が難しくなるうえ、担保の元本割れのリスクは何れにしろ回避できない。
そこで金貸しの考えたシステムが次のようなものです。これをビジネスプランBとします。
ビジネスプランB
1、株を担保として預かる。
2、株の額面の60~80%の金額を現金担保として預かる。
3、2で算出された現金額の4倍の金額を融資する。
4、融資した金額に対して年利4~5%の金利をとる。
ここでのビジネスプランAとビジネスプランBの大きな違いですが融資の額です。プランAでは融資額は株の額面の60~80%ですので株券の額面が500万円だった場合の融資金額は300~400万円。
ではプランBのほうはどうでしょうか。プランBは株券の額面の60~80%を融資する部分は同じですが次の3番で算出された金額の4倍つまり500万円の株券を担保として預かった場合まずその60~80%の300~400万円が現金担保として計算されその4倍ですから1,200~2,000万円の融資金額に膨れ上がります。
金貸しの考えはこうです。お金を長い期間貸し付けるためには貸付を大きくすれば返済にも時間がかかるので客は長期になる。貸付が大きくなれば入ってくる金利も増える。
素晴らしいシステムを金貸しは考えつきましたね...って、でもこれだと貸し倒れになるリスクが3倍から4倍になっていませんか?
そうです。そこで最初に話を戻しましょう。証券ファイナンスはお金を貸さない金貸しです。確かに高額の融資には高いリスクが付きまといますでもそれって実際に貸し出した場合の話で貸さなければリスクはゼロですよね。
少し長くなったので続きは次回のブログにて
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